ビジネスマナーの根幹にあるのは思いやりの心

思いやりの心が大切

           思いやりの心が大切

ビジネスマナーには気持ちが表れる

ビジネスマナーのセミナーを受けた際などによく耳にするのが「ビジネスマナーには気持ちが表れる」という言葉です。ビジネスマナーと聞くと一種のテクニックが必要と思いがちで、「この時はこうしなければならない」と考えて視野が狭くなってしまう人も多いようです。しかし、実はそのように考える必要はなく、上司や同僚、患者に対する気遣いや思いやりの心、安心・安全を念頭に置いた立ち振る舞いが大切です。そうすることで、自然とビジネスマナーも身に付いていきます。

必要な心構え

ビジネスマナーで重要なのは堅苦しい行儀作法などの「形」ではなく、あくまでも目に見えない「心」の部分です。ビジネスマナーの目的はあらゆる場面でコミュニケーションを円滑に進めることにあります。職場の円滑な人間関係はビジネスマナーの上で成り立っているといってもいいでしょう。そのため、相手を思いやる心こそが最も重要な要素となります。「相手を敬うこと」「相手に好感を与えること」「相手の気持ちに寄り添うこと」を忘れないようにしてください。

自分にも返ってくる

常に思いやりの心を持ち合わせている人は、信頼関係をスムーズに築くことができます。多くの人に好かれ、人生が豊かになります。思いやりの心は「相手がしてほしいことは何か」「何をすれば相手は喜ぶか」という視点を持つことで生まれます。このような考えで行動した結果は、いずれ自分にも返ってきます。自分から歩み寄る姿勢を見せることで、相手も自分を敬い、好感を持ってくれるはずです。投げたブーメランがそのまま自分に返ってくるのと同様に、思いやりの心も自分に返ってきます。

仕事ができる人ほど思いやりの心がある

人間関係は、いい換えれば「心と心のふれあい」です。仕事ができる人こそビジネスマナーにこだわるのは、そういった心のやり取りが根幹にあることを分かっているからです。思いやりの心がないと、どれだけ看護師としてのスキルがあっても良好な人間関係を築くことはできないでしょう。円滑にコミュニケーションを取れない人は自ずと孤立していきます。その結果、業務が停滞して周囲の評価も下がっていき、「仕事ができない人」と思われてしまうのです。挨拶や普段の言葉遣い、身だしなみなどの基本的なビジネスマナーも、すべては相手を思いやる心から始まります。看護師は忙しい仕事なので心の余裕を失ってしまいそうになることもありますが、そんな時こそ相手に寄り添う気持ちを忘れないようにしましょう。